Woman House / Monnaie de Paris

女性アーティストの作品だけを展示した展覧会


 

『Women House』のテーマは、文字通り「女性」と「家というスペース」。
公共の場や建築が男性のスペースであったのに対し、女性のスペースは長い間、家という家庭的なものに限られてきました。そして、家は女性にとって時にはシェルターであり時には牢獄にもなりえる。

そういう歴史的観念に基づいたコンセプトを、フェミニスト思想、詩的なテーマ、政治、ノスタルジーなど、8つのチャプターに分けて展示。

39人のアーティストは全員女性。
Louise Bourgeois, Niki de Saint Phalle, Martha Rosler, Mona Hatoum, Cindy Sherman, Rachel Whitereadら有名な作家の作品も見ることができます。
女性作家だけとはいえ、世代もかなり広くに渡り、国籍も様々。
そのバリエーションが展示の面白さであり、女性の権利という問題は世代、国境を超えたテーマであることを示しています。

 

 

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Niki de Saint Phalle

 

アートの素晴らしさのひとつは、時に言葉で言うよりも効果的であることではないでしょうか。
あいまいにしたり、直接的にしたり、ユーモアを加えたり、風刺や隠喩を加えたり。
幅が広い、というか。
『Woman House』でも、女性の立場や権利についての考えを表現する方法は、アーティストによっていろいろ。

話しが少しそれますが。
ゲリラガールズという匿名女性アーティストのグループ、ご存知ですか。
アートの世界での性差別や人種差別と闘っていて、様々なプロジェクトや展示を展開しています。彼女たちは、

  • 『モダンアートセクションで女性アーティストが占める割合は5%以下、でもヌード作品のうち85%は女性のヌード』
  • 『NYの美術館で開かれた女性作家の個展の数』

など、統計を用いて訴えます。
その活動はとても興味深く、同時に自由で平等に見えるアートの世界でも未だ女性の立場は厳しいと考えさせられます。
そういう意味でも、女性作家だけの作品を展示した『Woman House』は画期的。
若干テーマとその見せ方に新鮮さが欠ける印象は否めませんが、これをきっかけに美術館でアート作品を違った視点で見るようになるかもしれません。

この展示はパリの後、ワシントンDCのThe National Museum of Women in the Artsでも3月から展示される模様。


 

Monnaie de Parisにて
2018年1月28日まで
展覧会サイト

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