リヨンビエンナーレ2017

2年に1度リヨンで開催される現代アートの祭典。今年のテーマは『浮き世』。

リヨンで開催中のビエンナーレ。今年はポンピドゥー・センター40周年の節目ということで、ポンピドゥー・センター・メスのディレクター Emma Lavigneをゲスト・キュレーターに迎えています。『浮き世(Modes Flottants)』というテーマのもと、既成概念や固定観念をくつがえし、世界をとらえる知覚や概念をさらに広げようとする試みに挑戦しています。

会場は大きく分けて2カ所。現代アートミュージアム(MAC)と元は倉庫だったLa Sucrière。Part Iでは現代アートミュージアム(MAC)をご紹介します。

MACでの最大の展示は、Ernest Netoのインスタレーションではないでしょうか。

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Ernest Neto, Stand up, Speaker up, see up, 2007

彼はブラジル出身のアーティストで、ヨーロッパでも精力的に活動しています。作品にはオーガニックな、生物を思わせるような形をとりいれ(バイオモルフィズム)、柔らかい生地の中におもりをいれることでフォームを作り上げています。それらを使って、展示空間全体に広がる大型インスタレーションを組み立てるのです。その仕上がりたるや、圧巻。また、作品に触ることができたり、時には作品の中に入ったり、歩いたりすることができたり、と、観客がインスタレーションを体験できるようになっていることも多くあります。ビエンナーレでも彼の作品(と同じスペースにあるジャン・アルプ作品)は、遠くからでもすぐにわかる。ここでのネトのインストレーションもアメーバのような形をしていて、観客のアクションを促す構成になっています。例えば上の写真左側にあるはしごを登ると、まるで雲の上に顔を出したかのような別な空間が。

lyon

浮き世とあの世のよう。

MACにはネトの作品の他にもビデオ作品や音を使ったインスタレーションなど、思わず「わぁ」とつぶやいてしまうような展示がいくつもありました。

一通り展示をまわって最後に目にするのが、こちらのインスタレーション。

Babel

Clido Meireles, Babel, 2001

バベルと題するオーディオ機器でつくられた、2階まで届くほどの塔。近づくと小さいながらも音が出ています。周りをぐるっとまわると、聴こえる音もまた違う。けれどどこからくるのか、判別がつかない。私たちの聴覚や視覚は、思っているより不安定です。また、音響機器は次々と新しい技術が生まれて、一世を風靡したカセットプレイヤーは既に骨董品。変化を続け、不安定な浮き世を象徴しているようです。

さて、次回Part IIではLa Sucrièreをご案内します。


リヨンビエンナーレ2017

2018年1月18日まで

 

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