ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2017

6月1日から25日まで開催された短編映画祭 今年行けなかった人は来年是非!

約1ヶ月に渡って開催されたショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2017(SSFF & ASIA 2017)  が閉幕しました。250作品という膨大な上映数の中で、鑑賞したのは46本。そして結論を言うと、来年はもっと観たいです!

なんと言っても、無料でこれだけの短編映画が鑑賞できるのです。フランスでも短編映画祭はたくさんありますが、通しのチケットや入場券を払うことが多いのに対し、SSFF & ASIA 2017がこれほどの規模の無料上映をしているのには目を見張ります(スポンサーの数で納得もしますが。)この点については、東京は恵まれているとしか言いようがありません。また監督や制作スタッフが劇場に来て、質疑応答が気軽にできるのも魅力的です。

『カンヌプログラム』や『フランス映画際2017〜短編作品集』などをはじめ、インターナショナル部門とアジアインターナショナル/ジャパン部門を中心に鑑賞しました。その中で最も印象に残ったプログラムは、アジアインターナショナル/ジャパン部門7です。合計4本の短編映画をたて続けに上映するプログラムですが、最初の作品『ハサカより愛を込めて(Mohammad Farahani監督)』と最後の作品『そうして私たちはプールに金魚を、(長久允監督)』の対比が両極端。前者はISによって家族や友人を虐殺された若い女の子が、ウェブカメラの前で焼身自殺をはかることで全世界にその現状を伝えようとするもの(皮肉な結末が余計にやるせない)。後者は日本の女子高生4人の退屈な毎日をフレッシュで鋭い観察力とユーモアで綴るもので、作中彼女らは「平和って退屈」「戦争起きないかな」「不謹慎」「あははは」という会話を繰り広げます。同じ時代に生きる、同じ世代の女の子の話ですが、場所が違うだけでその境遇には天と地ほどの差があるのです。そしてこの2作品の素晴らしいところは、短編映画の中でその1面をざっくりと切り取って見せているところ。同時代性という点において映画作品と共に、プログラム編成も秀逸でした。

短編映画というのは、長編映画を撮るための名刺がわりのように考えられがちですが、単体としてもっと評価されるべきではないでしょうか。小説の世界でも、例えばアリス・マンローは短編小説でノーベル賞を受賞しているし、優れた短編集を発表している作家は枚挙にいとまがありません。対して、映画となると短編だけではなかなか評価されにくいのが現状です。そこに一石を投じているのが、SSFF & ASIAであるように思います。もちろん「時間が短いから気軽に観られる」など、忙しい現代社会に対応したプラクティカルな側面もあります。ただ、それだけではないのだ、ということを実感できる映画祭です。Short and sweet、なのが短編映画ですし、短い時間の中で語ることができるストーリーの豊富さと見せ方のバリエーションに驚くはずです。

今後は受賞作品の上映や、T&G Filmsとコラボした「グラス片手に華やかな式場で気軽に楽しむショートフィルム」などのイベントもあるよう。

 

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中